2011年02月19日

サシバ

『木島平 生物多様性地域懇談会』に参加してきました。
COP10を受けて、長野県でも『生物多様性長野県戦略(仮称)』を策定中とのこと。
長野県の生物多様性を考えるうえで、里地里山の自然は重要な意味を持っている、ということで、農村をテーマに絡めての懇談会になっていました。
なかでも重点的に報告や意見交換がなされたのが、”サシバ”という猛禽類です。

長野県内だけでなく、石川や栃木など各地の調査結果報告が充実していました。
サシバは夏鳥として渡ってきますが、水田を主な採餌場、その近くの樹林を営巣地として繁殖活動を行います。
上位捕食者の猛禽類が生息・繁殖するためには、その餌となるカエルなどがたくさん住んでいることが欠かせません。
そういった意味で、生物多様性のバロメータといえる存在なわけです。

サシバ
写真のサシバは、開催地の木島平の用水路で見つかった個体を剥製にされたそうです。(長野県環境保全研究所所蔵)

サシバは農耕地の荒廃化によって餌が不足し、個体数が減少しています。しかし、荒廃した耕作放棄地をもう一度開墾して、稲作を行うことで、生息が回復した、という報告がありました。
サシバ

主催者で事務局のNPO法人ラポーザさんには、たいへんお世話になりました。充実した懇談会をありがとうございます。そして、昼食でいただいた木島平のお米で作ったおにぎりと、”イノシシ(!?)”豚汁、おいしかったです。ごちそうさまでした。

Posted by CO2バンク みけん at 21:47│Comments(0)生物多様性
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